2014年新卒入社
佐藤 美弥MIYA SATO
人事部人財開発課
プロジェクトのきっかけは上司のつぶやき
私は入社後、半年間新規事業の法人営業を経験した後、ジョブローテーションでHITOWAグループ内の様々な部署を経験し、入社3年目でHITOWAケアサービス運営部に異動しました。ここでは主に部長や幹部の業務のサポートを中心に行いながら、新規施設の準備や既存のイリーゼをもっと良くするために新しい企画やアイデアを考えていました。そんな中上司が、大手IT企業によるAIスピーカー発売のニュースを見て「これが介護の施設に導入されたら面白いだろうな」と呟き、その発言がきっかけで介護現場でのIoTの活用法を検討する機会がありました。その半年後には厚労省と経産省から「科学的介護の実現」についての方針が発表されるなど、世の中でも新しい介護のあり方について考えられるようになり、その流れに乗るように私も調査を進め、企画を掘り下げていきました。
新システム「見守り安心サービス」でお客様の安全を守る
2017年秋に開催されたIT技術系企業の展示会では介護の最新技術や可能性を探り、70社近いメーカーの方々とお話をしました。その中でも、目指す方向性が近いと感じられたパナソニック株式会社との合同開発が決定し、新しくオープンするイリーゼ練馬中村橋に新しいシステムが導入されることになりました。それは「見守り安心サービス」と呼ばれ、見守り機能付きのエアコンとセンサーがセットになったシステムで、安否確認、睡眠管理、空調管理の3つがメイン機能となっています。お客様の日頃の様子をセンサーで記録、クラウド上に蓄積し、そのデータをAIが分析します。そしてお客様の様子が通常と異なる場合や、何か危険を察知すると、アプリやPHSのアラートでお知らせしてくれるので、緊急時の対応をより素早く、適切に行うことができます。
険しい道のりを救った仲間たち
もちろんオープンまでに様々なトラブルがありました。一番大変だったのは、イリーゼ練馬中村橋のオープン予定日に工事が間に合わない状況になっていたことです。ですが、入居を心待ちにされているお客様がいらっしゃる以上、どうしても間に合わせなければなりません。私は必死になってパナソニック社の担当の方や工事業者の方に頭を下げ、納期の調整をしていただき、それに並行して私は私でプロジェクトが無事に回るよう様々な調整や運用ルールの整備にあたりました。ですがそれでも間に合わなそうでしたので、思い切って同期や先輩、後輩に協力をお願いしました。皆さん自分の仕事があるのにも関わらず、快く力を貸してくれました。そのお陰でなんとか無事にオープン予定日に間に合わせることができ、助けてくれた仲間のありがたみを感じ、本当に感謝しました。
新しい仲間の採用に携わる人事部へ
本プロジェクト完了後、私は現在の人事部へ異動し、新卒採用を担当しています。今、介護業界も当社のイリーゼも、まさに変革の時。そんな状況だからこそ、介護以外の分野を学んできた方や若い世代の新しい価値観が必要になると思います。そういう方たちが仲間になってくれることで、介護業界が、イリーゼがより良い施設になると思います。それこそ、デジタルに強い介護士やバイリンガルな介護士がいてもいいし、科学に強い介護士だっていたら、施設からなにか新しい事が生まれそうですよね。そういった多様な仲間を増やすこと、それが今の私の目標です。